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アメリカの運転免許をレンタカーで取得するまでの注意点とおおまかな流れ

目次

はじめに

アメリカは車社会と言われますが、

最近は、UberやRiftなどのタクシー配車サービスや、

myenigma.hatenablog.com

Zipcarや

www.zipcar.ca

car2goなどのカーシェアリングを使うと、

car2go US

場所によっては意外と、自家用車を持たずに生活できます。

 

しかし、国際免許は1年で切れてしまいますし、

また結構大きくて邪魔なので、

カーシェアリングを使うために

アメリカの免許を取っておくと便利です。

myenigma.hatenablog.com

 

そこで実際にレンタカーを使って

アメリカの運転免許をとってみたので、

その手法をメモしておきたいと思います。

 

アメリカの運転免許の取得フロー

アメリカの運転免許の取得は、

大きくわけて

  • 1 筆記試験

  • 2 実技試験

に分けられます。

これらについて概要を説明します。

 

筆記試験

筆記試験の受験は、アメリカの各街に一つはある

DMV (Department of Motor Vehicles)

という機関で受験します。

この筆記試験は事前にアポイントを取ることが義務付けられており、

ネットで事前にアポイントを取ることができます。

 

筆記試験の必要なもの

筆記試験時に必要なものは下記の通りです。

  • 1 パスポート

  • 2 DS-2019

  • 3 I-94

(渡米後にこちらののホームページから入手可能

I94 - Official Website

  • 4 日本の運転免許証(基本は不要だか、求められた人もいるらしい)

  • 5 国際免許証(基本は不要だか、求められた人もいるらしい)

  • 6 自分の住所を証明する書類を2種類

(自分の氏名と住所が記載されている信頼性の高い書類が必要です。

例えば、家の賃貸契約書、光熱費関連の請求書の郵便物、

大学からの郵便物、保険会社からの郵便物など。

必ず二種類の書類が必要です。)

  • 7 DL44(免許の申請書、DMVでもらえるので行ってから記入すればOK)。

  • 8 ソーシャルセキュリティナンバー(SNS)(申請書に記載しなければならないので取得しておく)。

  • 9 受験手数料33ドル(カード不可)

上記の書類を忘れないようにしましょう。

 

筆記試験の流れ

当日の流れは以下の通りでした。

(DMVによって、変わるとは思いますので参考程度にどうぞ)

1. アポイントを入れたDMVに行き、アポイント有りの人用の受付に並ぶ

アポイントが無い人用の受付に並ばないように注意

予約時間の15分前ぐらいにDMVに到着して並び始めた方が良い

2 受付でアポイントがある旨を伝えると免許の申請書(DL44)がもらえるので記入する

3 受付の人に記入用紙を手渡す。そうすると番号札がもらえるので呼ばれるまで待つ

人によっては1時間ぐらい待たされることがあるらしい。

4 呼ばれる際には、番号と一緒に窓口も指定されるので、その窓口に向かう。

5 窓口では、パスポートの確認などが行われた後、視力検査が行われる。

6 別のブースで免許証用の写真撮影が行われる。

7 筆記試験を行う場所に移動する。

試験場所にいる職員の人に日本語で試験を受けたいと言うと、

日本語の試験問題がもらえる。

試験場所にはパソコンがおいてあるが、

それは英語またはスペイン語用なので、

日本語の場合は紙で試験を受けることになる。

英語で受験したい人は英語でもいいと思うが、

噂によれば日本語よりも英語の方が問題のパターン・種類が多いそうなので、

日本語で受験する方が合格しやすいらしい

8 結果を担当者に渡す

回答し終わったら、試験場所にいる職員の人に解答用紙を手渡すと

その場で採点して合否を教えてくれる。

不合格の場合3回までその日に受験が可能。

ただし、2回目以降は合格ラインが引き上がる

(1回目は不正解6問以内なら合格。2回目以降は3問以内なら合格)

9 筆記試験に合格後、その場で仮免許証を受け取る

これは運転免許を持っている人が同乗している場合に

運転してもよいという仮免許。

昔とルールが変わり、一人では運転できないので注意が必要)

 

以上が筆記試験の流れです。

 

筆記試験勉強用資料

筆記試験の勉強は以下の資料を参考にしました。

  • [RISTAドライビングスクール - 筆記試験練習問題集 - 南カリフォルニア・サンディエゴ運転免許教習]

基本的はこのテストを数回解いたら、筆記試験は受かると思います。

ページ下方の「アメリカでの運転で間違いやすいこと」を参照。

なお、ページ中ほどの「DL44の書き方」は申請書を書く際に参考なります。

DMVの標準ハンドブック

https://itunes.apple.com/jp/podcast/2016-california-driver-audio/id952002084?mt=2&uo=4&at=10lmzp

アメリカ特有の運転ルール

上記の筆記試験の資料に運転ルールが書かれていますが、

日本人が間違い項目をまとめておきます。

 

赤信号でも右折できる

左から、車が来ていない場合は、赤でも右折のみできます。

(左折はダメです)

かなり合理的なルールで自分は好きです。

路肩の色

アメリカでは、駐車などのルールが

路肩の色で細かく決まっています。

  • 白: 乗り降り可 (長い時間の駐車不可)

  • 赤: 駐車不可

  • 青: 障害者のみ駐車可

  • 緑: 指定時間内は駐車可(縁石に時間が書かれている)

  • 黄: 指定条件の中で駐車可(運転手は車に残っている必要がある場合が多い)

 

基本は色の付いていない路肩に駐車するのは、

止めたほうが良さそうです。

詳しくは下記の資料を参照下さい。

 

速度制限

基本的には、速度の標識を元に判断できますが、

下記のエリアでは、速度制限が決まっています。

  • スクールゾーン 25mph

  • 路地 15mph

Carpool or HOV〔High Occupancy Vehicle〕Lane

複数人の人が乗っている車のみ走れるレーンをCarpoolやHOV Laneといいます。

フリーウェイなどでたまにあり、路面にひし形◇が書かれています。

実車試験(behind-the-wheel driving test)

実車試験の予約

続いて、筆記試験に合格したら

実車試験を予約します。

こちらからネットで予約可能です。

ただし、筆記試験と予約ページが異なるので注意

また、筆記試験のアポイントは同時にいくつでも取れるのに対し、

実技試験は一つまでしか予約できないようです。

 

実技試験に必要なもの

実技試験時に必要なものは以下の通りです。

  • 1 車(試験で使用する車を自分で準備する。例えば、自分の車、知り合いの車、レンタカーなど)

  • 2 試験で使用する車のレジストレーションカード

  • 3 試験で使用する車の自動車保険証

  • 4 筆記試験時にもらった紙一式

  • 5 カリフォルニア運転免許を持っている同乗者

(仮免許では1人で車を運転してはいけないので、DMVまで車を持って来るにあたり同乗者が必要となる)。

  • 6 同乗者のカリフォルニア運転免許(受付時に同乗者が確認される)。

  • 7 レンタカーで受ける場合は、レンタカー会社のレター

(運転免許の試験にレンタカーを使用して良いと書かれた書類のこと)

レンタカーで実車試験を受ける

前述の通り、

実車試験の車は自分で準備する必要がありますが、

自分の車を持っておらず、免許だけ必要な場合、

レンタカーなどで実車試験を受ける必要があります。

しかし、

前述のZipcarやレンタカー会社によっては、

規程で運転免許には使用できないとしている会社が多く、

そのような会社の車を借りても、

上記の7番目の書類を準備してくれません。

(レンタカー自体は日本の免許や国際免許で借りられます)

 

そこで色々調べた所、アメリカのレンタカー会社であるenterprise は

運転免許の試験に車を使うことを許可しており、

レンタカーを借りる時に、

運転免許で使用したいから書類が欲しいと伝えると、

レターや車両の登録書、保険の紙などを

ちゃんと準備してくれました。

実際にその書類で免許を取ることができました。

 

よって、レンタカーで免許を取りたい人には、

enterpriseで車を借りることをおすすめします。

 

ちなみに自分の場合、

一日車を借りて、込み込みで約80ドルぐらいでした。

 

実車試験当日の流れ

当日の流れは以下の通りでした。

1 DMVに到着したら、アポイント有り用の受付に並ばずに、直接実技試験の窓口に行く

2 窓口でアポイントがある旨を伝えると、仮免許証や同乗者の運転免許証などの確認がある。

3 DMV玄関前の実技試験の列に車で並ぶ

こちらも人によってはかなり待たされます。

自分の場合は一時間ほど待たされました。

4 順番がきたら試験官に書類を手渡す

試験官が近づいてきたら、窓を開けておきましょう。

この時、同乗者は車から降ります。

試験者と試験官の二人でテストを受けます。

5 試験官の指示に従い、車の正常動作確認のための操作をします。

左右ウインカー、ブレーキランプ、ヘッドライト、フロントデフロスター(扇形のボタン)

エマージェンシーランプ(ハザードランプ)、ホーン(クラクション))と、

手信号(右折、左折、徐行または停止)の確認を行います

基本的には試験官に言われた通りにすればOKです。

6 路上で実技試験を行う

コースは直進、右折、左折を試験官が逐一指示してくれるので従いましょう。

車線変更や、路肩に寄せたあとに後進などの操作もあります。

路上運転時はややおおげさにサイドミラー、バックミラー、

目視確認を行っていることをアピールした方が良いです。

細かいミスが15回以上累積すると不合格とのこと。

「危険運転」に該当する行為は一発アウトのようです。

例えば、信号無視、道路の逆走(アメリカは右側通行なので日本人は気を抜くとやってしまう)、

STOP(一時停止)サインで完全停止しない、

右折専用レーンがあるのに右折専用レーンを使用せずに右折、

車線変更での目視不履行、

信号の無い横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいるのに停止せずに(道を譲らずに)進行する

などの行為が危険運転にあたるらしいです。

7. 試験が終了したらDMVに戻ってきて、その場で合否を試験官から伝えられる。

合格ならもう一度窓口へ行き、その場で一時的な紙の免許証がもらえます。

正式な免許証は後日DMVから郵送されるようです。

ちなみにこの正式な免許証はなかなか届かない人が多いようです。

2ヶ月経っても届かなかったらDMVに電話するよう紙の免許証をもらう時に言われました。

紙の免許証の有効期限は3か月なので、

3ヶ月以内に免許証が届かなければ、DMVに紙の免許証の更新に行かなければなりません。

極端な例だと、結局米国滞在中に正式な免許証が届かず、更新を繰り返し、

ずっと紙の免許証で過ごした人もいるとのこと。

最後に

アメリカで免許を取るというと、

かなり大変そうに聞こえますが、

日本である程度運転していて、

あとは実技試験用の車を準備できれば、

意外と簡単に取得できると思いました。

 

筆記試験も実技試験も、

ちゃんと準備して、落ち着いてやれば問題無いと思います。

(免許の費用も安いですし)

 

参考資料

myenigma.hatenablog.com

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