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歴史を知るということ『キリング・フィールド』『私が見たポル・ポト』


# 目次

[:contents]

# はじめに


カンボジアを語る時に欠かせないものが2つあります.

1つ目はアンコールワット.

2つ目はポル・ポトです.

ポル・ポトの大虐殺を世界に知らしめた作品

今回,ポル・ポトについて学ぶために2つの資料を読みました.

1つ目は,ポル・ポトの残虐さを世界中に知らしめた

有名な映画『キリング・フィールド』です.


キリング・フィールド HDニューマスター版 [DVD]

キリング・フィールド HDニューマスター版 [DVD]


内容としては,

ニューヨーク・タイムズの記者とカンボジア人助手の友情物語です.

映画の最初では二人は協力して取材を続けるが,

クメール・ルージュ(ポルポト)によるプノンペン陥落後は,

カンボジア人助手だけが,国内を脱出できず,強制労働を強いられます.

虐殺が横行する日々の生活の中を何とか生き抜き,タイに逃げ出します.

そして4年ぶりに二人は再会するという話です.


この映画では,

基本的には二人の友情を中心に話が進みますが,

その過程でポル・ポトの知識人の大虐殺,強制労働,

有名な子供医者など,

ポル・ポトの行った蛮行を世界中に知らしめました.

この映画により,ポル・ポトという人物が世界中に知られ,

そしてその名がヒトラーや,スターリンに並べられたのです.



自分もこの映画の影響で,

ポル・ポトはヒトラーやスターリンと一緒の

大虐殺をした独裁者という認識を持っていました.


ポル・ポトの虐殺はアメリカのプロパガンダ

しかし,続いてもう一冊の資料を読んで非常に驚きました.

なぜならば,ポル・ポトに関してまったく別のことが書いてあったからです.




わたしが見たポル・ポト キリングフィールズを駆けぬけた青春
わたしが見たポル・ポト キリングフィールズを駆けぬけた青春




この本は,日本人ジャーナリストで唯一,

二回もポル・ポトに直接会い,インタビューをした人のレポートです.



この本によると,

世界中に流布しているポル・ポトの大虐殺は

西欧諸国のプロパガンダであり,

カンボジアを攻めるベトナムの侵攻を正当化するものであったというのです.



また,ポル・ポトの大虐殺による多数の死者と言われている人々は,

殆どがアメリカの無差別爆撃による,食料不足による餓死者であると伝えています.



また,上記のキリング・フィールドも

殆どが嘘の話であり,

実際に起きたこととは大きく異なると書いています.




自分はこの本を読んで,正直混乱しました.

特にこの本の第八章の末尾に掲載されている

ポル・ポト本人のすばらしい笑顔の写真を見ると,

本当にこんな笑顔をする人が,あれほどの大虐殺をするのだろうか?

この本が言っているように,すべて嘘なのではないか?

と思ってしまいました.


歴史を知るということ

おそらく,

どちらも互いの真実を伝えているのだと思います.

彼らにとって,それが真実であり,

それを多くの人に伝えたいという思いが

このような別々の主張となっているのでしょう.



おそらく歴史を学ぶということは

そうゆうことなのだと思います.

見る目が違う人が入れば,同じモノを見ても違うように感じる.

それは日常生活では一般的なことですが,

歴史というものにも当てはまるということは

あまり認識されていないように思えます.



従って,

歴史をきちんと認識し,判断するためには,

様々な方面から見た事実を積み上げて

自分自身の歴史観をつくり上げるのが重要なのだと思います.

それは学校で学ぶ,表面的な一様の歴史"知識"ではなく,

真の意味での歴史"観"であり,

それこそが真の意味の教養だと思います.



以上の作品は,

是非カンボジアに行くすべての人に読んでもらいたいです.

カンボジアへの旅行ツアー

最後に、旅行を企画する上で色々調べましたが、

カンボジアへの旅行はHISのツアーが一番安かったです。


H.I.S. カンボジア旅行

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