はじめに
私の自宅のネット環境は
WiMAXで一本化しています.
出張や引越しが多く,
また喫茶店などで作業することが好きな自分にとって,
WiMAX端末さえ持っていれば,
いつでも同じ環境でネットにつながるのは非常に便利です.
回線を引く工事や月々の料金を考えると,
かなり安く上がっていると思います.
しかし,
1つだけ不満だったのは,
元々言われていた通信速度が出ないことです.
通常のネットサーフィンぐらいでは全く問題ありませんが,
Youtubeなどの動画をストリーミングで見る場合などは,
時々止まってしまうことがありました.
通信速度に関しては少し不満を持っていたので,
少しでも改善できないかと,色々調べた所,
ある方法を用いた場合,下りの速度を約2倍早くすることができたので,
今回紹介します.
まず初めに,自分が使用しているWiMAXの端末は下記のものです.
日本電気 モバイルWiMAXルータ AtermWM3500R プラチナブラック PA-WM3500R(AT)B
バッテリーも6時間ほど持ち,
大きさや重さも手軽なので,持ち歩くもの簡単です.
ファミレスや喫茶店で作業をする時は,
この端末とMacBookだけを持って行って作業をしています.
続いて,
今回通信速度を向上させるために参考にさせてもらった記事は下記の通りです.
・WiMAX Aterm WM3500Rを自宅のメイン回線にするための設定方法メモ
・WiMAXルーター Aterm WM3500Rをクレードル経由で使うと速度が劇的に向上
この記事に書いてある通り,
端末をWiMAX通信端末+無線LANとして使用すると,速度が低下するので,
これらを別々の機器で利用すると速度が向上するということです.
まず初めに,この記事で紹介する方法を利用するには
下記のAterm WM3500R用クレードルが必要です.
NEC Aterm WM3500R用クレードル PA-WM02C
自分はAtermを購入した時に,このクレードルがついてきたので,
これまで充電用のステーションとしてのみ使用してきました.
しかし,このクレードルには重要な機能がもう一つあります.
それは有線接続ポートが付いていることです.
下記写真のようにクレードルの裏側にEternetのポートが付いています.
先ほどの参考記事に書いてある通り,
Atermに無線LANとして繋がるよりも,
クレードルを介して有線で繋がると7倍ほどの通信速度が出るようです.
Atermは無線LANの機能が低いのですかね.
しかし,
有線だと部屋の中ではPCを自由自在に持ち運べないですし,不便です.
そこで考えたのが,AtermはWiMAX通信のみの専従してもらい,
Atermを取り付けたクレードルからEthernetケーブルを引っ張り,
それを別の無線LANルータに差して,
無線LANとしての機能は他の機器にやってもらうことにしました.
今回使用した無線LANルータは下記のものです.
PLANEX 150MbpsリアルポータブルWi-Fiポケットルータ (ちびファイ) MZK-RP150N
このルータは
5.5 x 4.2 x 1.5 cm, 32 gと非常に小型のWiFiルータです.
また,小型ですが機能に問題はなく,
無線はIEEE802.11b,g,nに対応しています.
日本では,
出張や旅行先のホテルに有線LANしかない場合が多いのですが,
そんな時には,これだけで無線LAN環境が作れるので非常に便利です.
また,値段も2000円と非常にお手軽です.
ちなみに電源はUSBからとれます.
今回はクレードルとこのルータをEternetケーブルで繋ぎ,
PCはルータの方の無線に繋がるようにします.
するとどうでしょう.
下記のように下りの通信速度が約2倍早くなりました.
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下り 0.91Mbps -> 1.84Mbps
上り 2.37Mbps -> 2.45Mbps
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様々な場所にAtermを置いて実験しましたが,
すべての場合で下りの速度が二倍以上早くなったのを確認しています.
上りが早くならない理由がわかりませんが,
とりあえず下りが早くなったので,
Youtubeなどの動画が止まることは無くなりました.
実際に実感できるほど速度が向上しています.
もし,少しでもAterm WM3500Rの力を引き出したい方は
実践してみるとどうでしょうか.