読書メモ
『天才!成功する人々の法則』マルコム グラッドウェル
久しぶりに面白い本を読みました.
元々,どこかのサイトで推薦されていたのを見ていたのか,
本屋で平積みにされていた本書を見て,
即,買ってしまいました.
内容は
天才とは,個人の努力や才能だけではなく,
周りの環境や時代に大きく影響され生み出されるものであるということです.
様々な具体的なエピソードを例に上げて,
すばらしくそれぞれの仮説を説明していきます.
すばらしい内容でした.
では,この本を読んで考えたことを
では,この本を読んだ自分たちはどのように生きて行けばよいのでしょうか?
たしかに,いままでの天才や成功者という人たちは
才能や努力だけでなく,
環境や時代にも恵まれていたのでしょう.
でも,それらはもうすでに生まれて来た自分たちには
どうしようもできないことなのです.
親を選ぶ事を子ができないように,
子供が自分一人では生きていけないように.
そして,僕たちはもう古代の侍ではないことを認識しなくてはならない.
良い本とは,啓示を与えなくてはならないと思います.
この本を読んだことにより,これからの人生を見つめ直し,
修正し,そしてその人を励まさなければならない.
では,もう環境や時代をかえる事ができない僕たちはどうすればいいのでしょうか?
自分がこの本を読んで,
成功者とはかけ離れた環境や時代に生まれて来ていることに
気がついてしまった場合,
僕たちはどうすればいいのでしょう.
成功することをあきらめなければならないのでしょうか?
生まれて来た事を恨み,親を恨めばいいのでしょうか?
ニヒリズムに走り,
努力する事さえもあきらめればいいのでしょうか?
自分は思います.
このように,成功書というべき,人生のハウツー本をいくら読んでも,実は一緒な気がするのです.
結局,努力するしか無い.
がむしゃらに努力することしか,僕たちには残されていない.
環境も選べず,時代も選べない僕たちは.
そして,もし個人の嗜好というものがある程度,
環境や個人の天性によって決められるのであれば,
僕たちはその努力する対象さえも選ぶ権利さえないのでしょう.
なぜなら,嫌いな物を努力しても,それで成功することはないのですから.
つまり,自分たちに残されている選択肢は
なんだんだろうと考えてしまいます.
努力することしかなく,
そしてその対象も決まっている.
つまり,
もう,やるかやらないかしかない,のでしょう.
そして好きであれば,おのずと努力してしまうのが人間であれば,
その人の成功はすでに決められているのでしょうか?
つまり我々に残された選択肢はないということです.
あとはやるだけ.
後半は少し過激ですが,
自分たちに残されているのは,
努力するしかないというのは,本当に真実だと思っています.
そしてそれを信じて,それにすがって
これまで生きて来たし,これからも生きて行くのでしょう.
そして,その答えは死ぬまでわからないのです.
最後に残される問題は,
その努力をした場合と,しなかった場合の最終的な結果は
どちらが幸せなのかを見極めなければなりません.
努力が少なくとも苦痛を伴うものであるならば,
それを放棄することも幸せな人生を歩むためには必要なことだと思います.
成功者のリストには出てきませんが,この選択をして,
彼ら以上に幸せに生きた人たちが,これまで無数にいたことでしょう.
つまり,この選択こそが人間の人生を決定します.
努力するのか,しないのか
そして,それを確固たる理由で決めるには
幸せな人生とは何かということを決定しなければなりません
また,それはとても具体的である必要があります.
幸せとはなにか
それに答えを見つけた瞬間
僕らは生きる理由を見失うのかもしれません.