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梅棹 忠夫の『知的生産の技術』とEvernote

読書メモ

目次

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読書メモ

梅棹 忠夫さんの『知的生産の技術』を読んで

一番最初に考えたことは、

Evernoteについてでした。

発見の手帳として、常にメモを取る。

ノートではなく、カードとして情報を集める。

新聞の記事を切り抜きをする。

読書ノートとしての内容をカードに書く。

これらすべてのワードがすべてEvernoteによって実現可能であり、

まるでEvernoteを使ったライフハックを説明しているように、自分には思えました。

なので、今回はこの『知的生産の技術』という名著の内容と

Evernoteの関連性ついて、書きたいと思います。


まずはじめに、発見の手帳の話が出てきます。

常に、メモをもって、

自分の思いついたことや考えたことをメモしていくということです。

メモをとることは、物事を記憶するするためではなく、

忘れてもいいようにするためだという考えは目からウロコでした。



では、Evernoteはどうでしょうか?

まさに、この発想の手帳を実現するものだと思います。

Evernoteは第二の脳であるとEvernoteのCEOも言っていますが、

まさにスマートフォンやPC、Webなどのシームレスな連携により、

ユーザを常にメモでき、まさに一瞬のひらめきをいつでも

忘れてもいいような状況にしてくれます。



また、それは文字だけではなく、写真、音声など

梅棹 忠夫さんがこの本を書いたときには、

創造できないような方法と快適さでメモを取ることができます。

これを使って、常にメモをとるようにすることは、

まさに梅棹さんがいう発想の手帳を体言することに他ならないと思います。




続いて、カードの話になります。

物事をメモしたり、ノートを取ったりする時に、文字通りノートに書くのではなく、

カードに書いたほうがいいという話です。

なぜなら、ノートだとその後、編集・整理が困難であり、

知的な生産をするために、

さまざまな情報元の個々の要素を個別に再構成することが難しくなるからです。

また、カードであれば、それらの内のいくつかを他人と共有して、

必要な情報を共有することが可能になります。



では、Evernoteはどうでしょうか?

これもまたまさに、このカードによる情報の蓄積と整理を実現するものだと思います。

Evernoteもノートという名前ですが、ひとつひとつはカードのように独立しており、

それらは簡単に他のノートブックに移動、複製が可能です。

また、それぞれの文章をうまくコピペすれば、複数のノートの要素を組み合わせて、

Evernote上で編集・再構築の作業を行うこともできます。

また、単純に組み合わせるだけならば、それぞれのノートをマージすることもできます。

情報の共有という観点においても、

共有の機能を使えば、選んだノートをほかの人と共有することもできるのです。

このように、Evernoteが細かい知的要素を

簡単にノートブックやタグで関連づけることができることは、

まさに梅棹 忠夫さんが提案しているカード式のたくさんの利点を

Evernoteが有していることを示しています。



また、梅棹 忠夫さんがカードに書くべき

メモをとった日付やタイトルなども、Evernoteでは簡単につけることができます。

それ以上に、メモをとった場所や分類名(ノートブック)までも、

メモを取ったその場で決めることができるのです。

カードでは、たくさんのカードを自宅に持ち帰り、

夜な夜な、それらをいちいち整理しなくてはならず、

またそのカードの内容は自宅に帰らなくては見ることができませんでしたが、

Evernoteの場合、整理をその場ででき、複数のツール上で自動的に情報の並列化をしてくれます。

また、その情報はスマートフォンがあれば、どこでも参照することができるのです。

まさにEvernoteはこのカードによる情報整理術を完全に体現し、

そしてより一層進歩させた手法だといえると言えます。



続いて,新聞の切り抜きの話が出てきます.

梅棹 忠夫さんはこの新聞の切り抜きも台紙を使ってカードのように保存しているようです.

では、Evernoteはどうでしょうか?

EvernoteのWeb clipの機能を使えば,簡単にWebニュースの記事をクリップすることができます.

また,それらのデータは,先程述べたようにノートという個別のファイルに格納されるので,

他の記事を組み合わせたり,その記事に対する感想を書き込むことなどが,

簡単に出来ます.

また,記事をクリップした時間や更新日時まで自動的に記録されるのです.




続いて,作成したカードや資料の整理の手法について説明になります.

これに関しては,Evernoteは少し先を走りすぎてしまったと言えます.

梅棹 忠夫さんは整理の方法として,

さまざまな分類法やファイルキャビネットの存在について述べていますが,

Evernoteは検索という,昔には考えられなかったすばらしい機能をつかうことができるのです.

つまり,自分が動かなくても,機械が必要な書類を探してきてくれるのです.

これは,そもそも整頓という概念を変えてしまう技術だと思います.



またアドレスブックもカードで作るという話が出てきますが,

Evernoteではこれも簡単に出来ます.

カメラでもらった名刺やその人自身の写真を管理し,

そして,その人の略歴やあったときのエピソードなどを総合的に一つのノートで管理することができます.

これこそ,夢のアドレスブックです.



以上のように,Evernoteを使えば,

梅棹 忠夫さんが提唱する知的生産の技術の大部分は実現することができると思います.

しかし,このような技術がすでに何十年も前に提案されていたことに大きく驚きました.

一方,このような名著が存在していたにもかかわらず,

なぜEvernoteというツールが日本人の手から生まれなかったのかということが

大きな疑問として残りました.

自分には不思議でなりません.

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