Unix考古学 Truth of the Legend (アスキードワンゴ)
目次
はじめに
lessの使い方。(今まで巨大なログファイルを遅いvimで見てた) #2022年に学んで良かった技術
— Atsushi Sakai (@Atsushi_twi) 2022年12月14日
サイズの大きいテキストファイルや、
ログファイルを見る時に、
今までは、
$ vim -u NONE
でvimでそのファイルを開いて見ていたのですが、
vimは一度そのすべてのファイルをメモリ上に読み込んでしまうので、
サイズの大きいファイルだと、やはりつらいなと思っていました。
そこで、最近になって、Unixのpagerとして有名な
lessコマンドを変わりに使い始めた所、
vimユーザである自分には、かなり使いやすかったので、
便利な使い方をまとめておきたいと思います。
lessコマンドの特徴
大きなファイルの閲覧を高速にできる
lessは、viやvimと違い、表示部分のみを逐次的に読み込むので、
大きなサイズのファイルを閲覧しても、
かなりサクサク表示したり、検索することができます。
大抵のOSで、Unixツールの一つとして使える
もちろんUbuntuや、Mac, Winsowsのgit bashでも使えるので、
様々な環境で同じツールが使えるのは大きなメリットだと思います。
操作の方法がvimに似ている
j, kで行を移動できたり、
Ctrl+Fで1ページ進んだり、
スラッシュで文字検索、
g, Gでファイル先頭や末尾に移動できたりなど、
vimと操作体系が似ているので、
vim使いにとっては、すぐに使えると思います。
lessの基本的な使い方
基本操作系
j, k: 一行上下移動
Ctrl+F: 1ページ上下移動
q: lessの終了 (:wqでも一応終わります。)
数字 g: 指定して数字の行数に移動
-N: 行番号表示 (起動時のオプションとしても指定可)
-S: 長い行を折り返さない (起動時のオプションとしても指定可)
h: ヘルプを見ることができます。qで元に戻ります。
-Rr: 色のエスケープシーケンスをそのとおりに解釈してを色で表示 (起動時に-Rでオプション指定可)
esc+u: 検索のハイライトを消す
検索
スラッシュ/のあとに単語を入れると検索できます。
vimと同様、nで次の検索結果、Nで前の検索結果にジャンプできます。
grep
ある文字が含まれている行のみを表示したい場合は
& {文字} で検索し、その行だけを表示できます。
ログ監視
時々刻々とデータが追加されるログファイルなどを監視したい場合は、
tail -f コマンドを使う場合が多いですが、
lessでも同じようなログ監視をすることができます。
$ less +F {file}
か、lessで開いたあと、"F"でログ監視モードになることができます。
このモードでは、データが書き込まれるたびに、
表示が更新されます。このモードを終わりたいときは、
Ctrl+Cで通常のlessモードに戻ります。
参考資料
【Linuxコマンド基礎】lessでファイルの中身を快適に閲覧する | Web Apps Labo
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