はじめに
Google App Engine(GAE)を使えば,
いつも使っているGmailのアカウントを使用して,
HTMLを使った無料のサイトを作ることができます.
今回はiPhone専用のWebアプリを作成するために,
まず初めにGAEでHTMLによるWebサイトを作成してみました.
GAEは,PythonやJavaによるウェブアプリケーションを開発し、
Googleのインフラ上で実行できるサービスです.
Google App Engine - Google Code
このGAEを使えば,
あの天下のGoogleのインフラを使用できるため,
面倒なサーバ管理を必要としない
非常に安定したWebサービスを構築することができます.
また,GAEは容量500MB(!)、月500万PV(!)までを無料で利用できるため,
ある程度のサービスであれば,十分無料で運用できると言えます.
基本的にこのGAEはPythonやJavaを使用したWebサービス用なのですが,
以下のページのように,初期設定を行えば,
HTMLファイルを置いて,個人用サイトも運用することができます.
Google App Engineに普通のhtmlを置する | twk @ ふらっと
Google App Engineを使って無料でサイトを立ち上げる方法 - EC studio 技術ブログ
GAE登録
まず始めに,GAEに登録します.
Googleのアカウントが必要だったり,
初めは携帯メールの認証が必要だったりしますが,
基本的には言われたとおりにやればOKです.
GAEのSDKをインストール
続いて,GAEのSDKをインストールします.
自分はMacを使用するのでMac用のSDKをインストールします.
ダウンロード - Google App Engine - Google Code
本当はここでPythonのインストールが必要なのですが,
Macの場合初めからインストールされていたようなので,
なにもしなくてOKでした.
インストールも,基本的には言われたとおりで大丈夫です.
HTMLファイルをアップロードする.
フォルダ指定などを行い,SDKアプリを立ち上げると以下のような
ウインドウが起動します.
基本的には,ファイルの変更は他のエディタで行いますが,
それ以外のローカルでのプログラムの起動・確認や
ログ,デプロイ(最終的なプログラムをローカルからGoogleのサーバにアップすること),
そして,高機能なサーバ監視機能(Dash board)まで,
すべてこのアプリ1つで実現することができます.
初期の状態でデプロイを行うと,
一番初めに作られたmain.pyというファイルの中のHollo Worldが
Webページに表示されます.
続いて,Pythonファイルではなく,
HTMLをアップロードし,
表示させるようにします.
まず初めに,main.pyと同じディレクトリに
サイト用のファイルを入れるフォルダ(hddocs)を作成し,
その下にとりあえず必要そうなフォルダとindex.htmlを作成しましょう.
とりあえずindex.htmlの中身はテキトーにこんな感じでいいかも知れません.
<!doctype html> <html> <head> </head> <body> <p>neko is very cute!!</p> </body> </html>
続いて,Pythonファイルを認識する
アプリケーション開発用の設定ではなく,
HTMLファイルを認識する,
サイト用の設定に変更する必要があります.
最初に自動で作られたapp.yamlという設定ファイルを
以下のように変更します.
application: [アプリケーション名] version: 1 runtime: python api_version: 1 handlers: - url: / static_files: htdocs/index.html upload: / - url: / static_dir: htdocs
そして,先ほどのアプリを使用してRunを実行し,
その後,Browseでローカルでページの見え方を確認し,
OKであればデプロイを行います.
すると,
最初に登録したドメインのアドレスに移動すると,
と表示されます.
完璧ですね.
あとは普通のサーバを使用しているのと同じように,
HTMLファイルを書き換えたり,画像をアップしたり,
いろいろできます.
無料でこんなことができるなんて,
いい時代ですね.