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就職するためには研究をがんばろう!

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私が所属している研究室は,

大学内において,毎日深夜になっても電気が消えないことから

「不夜城」と呼ばれています(笑).

これは私の研究室がとても研究熱心で,

生徒が泊まり込んで,夜中も研究に明け暮れていることから,このように呼ばれているからです.



そんな研究室に所属していると,

よくこのように言われます.

「お前大変だな.あんな忙しい研究室に所属しちゃって,

 おそらく就職活動もろくにさせてもらいないんだろ?

 かわいそうに...」


しかし,私はこのように日々研究に明け暮れることで,

就職活動に害を及ぼしたとは思っていません.

いや,逆に私の就職活動が成功した理由は,

この研究室において,日々研究に邁進したからであると思っています.


そこで,私は

今後就職活動を行う理系大学院生に対しては,是非こう言いたいと思っています.

それは,

「もし本当に,自分の行きたい企業に就職したければ研究に必死に取り組むべき」だと.



例えば,

就職活動を行う上で,一番最初の関門はESだと思います.

これは,自分のPRポイントや志望動機を,限られた文字数で論理的にわかりやすく伝えることが必要です.



これは,まさに研究における論文執筆と一緒だと思っています.

自分の提案を最大限アピールできるように,理論を展開し,すべての読者が納得する形で述べなければなりません.

また,限られたページ数の中に起承転結をうまく組み込み,無駄な表現を無くすこともとても重要です.



もし,研究において論文執筆の経験をしていたのであれば,

最低限,文章を書き,

そしてそれを複数回推敲して一つの文章を完成させることについて,

嫌悪感を抱くこともないと思われます.

文章を書く能力もさることながら,論文執筆の経験は,

決められた期限内に文章を完成させる体力と根性もつけてくれるでしょう.




他にも,就職活動で最も大きな関門は面接です.

面接では,いろいろな能力が必要となりますが,その中でも一番重要なのは,

面接官の質問に対して,的確に,そして論理的に答える能力だと思います.



私はこの能力も研究に勤しむことにより,手に入る能力だと思っています.

例えば,研究を完成させるためには,論理的に物事を考えなくてはならないし,

もし,きちんと研究に勤しんでいるならば,日々論理的に物事を考える癖がついているはずです.


また研究室内におけるプレゼンテーションや,学会などで研究発表を行うということも

面接の対策にはもってこいだと思っています.

たくさんの聴衆の前で研究発表することは,

人の前で緊張せずに話すということに対してよい練習になると言えますし,

また,学会の質疑応答において,質問に対して回答するということは,まさに面接と同じことである.


このように,面接官に質問に対して,論理的に答えるということは,

研究に勤しむことによって,自動的に得ることのできる能力だと思いますし,

逆に大学生活の中でこのような能力を磨くことができるのは,大学の研究だけだと思います.



また,もう一つ面接で重要なのは,定番となる質問に対するエピソードを持っていることです.

たとえば,定番となる質問として,

「君の研究内容について,一般の人がわかるように説明してくれる?」

「今まで,一番がんばったことは?」

「困難に直面した時に,どのように対処した?」

「チームで一つのことを達成したことはある?」

が上げられると思います.


私はこれらの質問は,研究に本気で取り組めば,答えることができると考えています.

例えば,一つ目の質問は研究内容そのままなので,

もし,ちゃんと自分の研究について日々考えていれば,

どこが一番の問題で,それをどのように解決したかは答えられると思います.


二つ目と三つ目は,もし研究に本気で打ち込んだのであれば,

研究について述べればいいと思いますし,

おそらくどの研究でも,いくつかは困難があるはずなので,

もし,その困難を解決できるような研究成果を上げることができたのであれば,

これ以上にすばらしいエピソードはないと思います.


また最後の質問に関しても,もしその研究に共同研究者がいたり,

複数の研究を用いて一つのものを完成させるようなものであれば,

みんなで研究を完成させたというエピソードを話すことができると思います.



これ以外にも,国際学会で研究発表を行った経験があったり,

日々たくさんの英語の論文を読んでいるという実績があるのであれば,

それは,その人の英語の能力の示す証拠だと思いますし,

その人の優秀性を示すものだと思っています.



以上のように,就職活動を勝ち抜くためには,研究という作業はとても有効だと思います.

研究のように,目の前にある問題を自分自身の力で解決していく能力は,

社会人になっても,とくにエンジニアの場合,重要だと思いますし,

企業側もそのような生徒を求めていると思います.


また大学院生という,ある意味研究を行うことが当たり前の人が

当たり前に研究に勤しんでいるということは,普通のことであり,

普通のことをちゃんとこなすことができる人を,企業は求めていると思います.




だから,私は声を大にして言いたいです.

「もしあなたが,来年以降就職を考えている理系大学院生.または大学院に進もうとと思っている理系学部生の場合

 自分が志望する企業に入りたいのであれば,

 研究に一生懸命取り組むことをおすすめします.」



これが,私が就職活動を行った上で,最もアドバイスをしたいことです.

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