読書メモ
こんなにも心惹かれる科学書があるだろうか?
こんなにも永遠に読み続けたいと思う本はあるだろうか?
こんなにも,数学が美しく,魅力的なものであると感じられる本はあるだろうか?
私は本当にこう思っています.
本当に素晴らしい本です.
私はこれまで,この本を3回読みましたが,それでも毎回,変わらない魅力で魅了されてしまいます.
嘘偽りなく,こんなにも再読した本は私の人生の中でほぼありません.(唯一あるのがノルウェイの森です.)
なにがそんなにも魅了するのかを,冷静に考えてみたいと思います.
おそらく,一番最初に思いつくのは,読者に本当はとても難しい数学の問題をある面で理解させるからでしょう.
それは,数式の意味ではなく,
結局,なにを知りたいのか?
それは,手段ではなく
結局,目的はどこで,それは証明させたのか?
など,世界中のすべての問題に共通して起因する問題の要素を,私達に解りやすく説明してくれるからでしょう.
そして,私たちは,筆者のあまりにもの素晴らしい著述により,それらの問題を隅から隅まで,理解したと誤解させてしまうのです.
学校生活の中で,ほぼすべての人が刷り込まれる,数学はつまらなく,そして小難しいという一つの意見も,
この本を読めば,
本書の中の登場人物のように,数学に情熱を燃やしたくなるに違いありません.
それほど影響のある本であり,
私は毎回,この本を読む度に,フェルマーのように仕事をしながら,余暇で数学を研究する
アマチュア数学家になりたいと思ってしまいます.
今回は特に,深くは述べません.
とにかく,すべての人に読んでもらいたい.
そして,その感動を味わい.
数学の素晴らしさを知ってもらいたいと思います.