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Linuxを車載OSに利用するメリット

http://www.sbdjapan.co.jp/wp-content/uploads/2013/10/3630.jpg

ちょっと興味があったので、

調べてみた際のメモです。

1. 自動車の将来の車載OSの流れがLinuxを使用したものになっている。

参考資料にあるように自動車の車載OSは、

低コストと開発効率の向上、他の自動車会社とのプラットフォームの

共有化などを目的としてLinuxを車載OSに使用する流れが起きている。

トヨタはICT機器にLinuxを利用することを2011年に発表し、

海外の自動車メーカはAutomotive Grade Linux(AGL)という

ワーキンググループを設立し、車載用LinuxOSを共同で開発をしている。

2. ICTシステムのための通信やGUIのソフトウェアが豊富

サーバ用途やPC用途で培われた高品質な通信ソフトやGUIソフトが、そのまま使用できる。

また、それらを使用したことのある技術者も多く、情報もインターネット上に多い。

3. 信頼性が高い

Linuxは世界中のサーバやPCで使用されており、OSとしての信頼性が高い。

利用実績が非常に多いため、コンパイラや、ファイルシステムなどにバグが少ない。

4. 導入コストが低い

OSそのもののロイヤリティがフリーであるため、低価格で利用できる。

また開発・先行研究用の環境としては、

普通のPCを購入し、無料のLinuxをインストールするだけであるため非常に低コスト。

また、様々な通信ソフトなどもオープンソースで無料であることも多い。

5. PCレベルの高スペックCPUと大容量メモリにOSが最適化されている。

VxWorksや、TKernelなどの組み込みOSは

低スペックのCPUやメモリ上で駆動することを前提としており、

通常のPCレベルのスペックでは高スペック過ぎて、

ハードウェアの性能を使いこなせない可能性がある。

参考資料

・組み込みLinux業界動向:組み込みLinuxのメリットと弱点は何か? (1/2) - MONOist(モノイスト) http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/0411/26/news087.html

・ビジネスニュース 業界動向:自前主義からオープンソース活用へ、トヨタが車載情報機器の開発方針を転換 - EE Times Japan http://eetimes.jp/ee/articles/1111/28/news096.html

・2020年、車載向けOSは1999年のPC市場に匹敵する規模に - Linuxが首位の予想 | マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2013/11/21/212/

・オープンソースな自動車へ:Linux「AGL」発足 « WIRED.jp http://wired.jp/2012/09/25/linux-open-source-car/

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