読書メモ
久しぶりに,映画を見た後,呆然としてしまうような映画を見ました.
2006年に上映された西川美和監督の『ゆれる』です.
映画好きの友達が推薦していたので,見てみました.
自分の場合,どんな本や映画でも,すぐに何かしらの感想やそれに対する意見を書くことができますが,
今回は正直,簡単に意見や感想を書くことができません.
それだけ,自分にとっては衝撃でした.
このような作品は,今後の自分の長い人生を通して何度も見返してみて,
少しずつ自分の考えをまとめていくしかないと思います.
ただ,まだ答えは出せていませんが,
この映画を見て,自分に問いかけたい質問は,ある程度上げられると思います.
自分はこの映画の兄と弟,どちら側の人間なのか?
奪う人間と奪われる人間,自分はどちらなのか?
では,自分とは反対の人は,自分にとって誰なのか?
残念ながら,これらの質問には,現在の状況では明確には答えることはできません.
しかし,一つだけ,納得できることは,
すべての人間にとって,平等ということはなく,
誰かの幸せは,誰かの不幸せの上に成り立っているということです.
この映画は,兄弟を持つ人だけでなく,
すべての人に,強く見ることをおすすめします.
そして,あなたが感じたこと,答えを出したことを教えていただけたら,幸いです.